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オープンセミナー実績 - 企業の全体最適化を目指す、システム改善の考え方

企業の全体最適化を目指す、システム改善の考え方

カテゴリ : 
業務改善
執筆 : 
fujieda 2006-11-12 7:55
1.これまでの改善
  改善は、KAIZENという英語にもなっている言葉で、日本の企業が
 世界に誇れる企業内活動の1つです。改善とは、日々の仕事をただ漫然と
 遂行するのではなく、いつも「これで良いのか」、「もっと良い方法は
 ないか」と考えながら行い、より良い方法があれば積極的に上司や関係者
 に提案をして変えていくという活動を継続的、組織的に行うことです。
 基本的に改善の考え方は、職場中心、部門中心であり、各職場がそれぞれ
 改善を展開していけば、その結果として会社全体の仕事が改善されるとい
 う前提に立っています。例えば、製品のコストダウンを進めるためには、
 設計コスト、調達コスト、製造コスト、検査コスト、輸送コストをそれ
 ぞれ低減することにより、全体はそれぞれの部門で低減したコストの総和で
 コストダウンできるという考え方です。しかし、本当にそうでしょうか、
 ここでもう一度考えて見ましょう。
2.改善が行き詰るのはなぜか?
  日本のほとんどの製造業では、何年も前から改善を実施しているため、
 工場を見ればすぐに指摘できるような単純な問題が放置されていることは
 ほとんどありません。「良くここまで考えたな」と思うような創意工夫が
 いたるところに施されていて、これ以上改善の余地がないように見えます。
 事実、提案活動がネタ切れになって、それこそ重箱の隅を突くような小さな
 問題を取り上げているような例も見られます。
 改善が行き詰っている理由は、企業の事情によって異なるので、一概には
 言えませんが、「自部門でできることはこれが限界」、あるいは「これ以
 上の改善は自部門だけでは進められない」という理由で、改善が停滞して
 いる場合が多いのではないでしょうか。これを打破する方法が、「全体最
 適化」です。全体最適化とは、企業全体の効率や利益を考えて、場合に
 よっては特定の部門に負担をかけてでも全体として良い方向に改善しよう
 とする考え方です。

3.全体最適化はなぜ進まないか?
  全体最適化は、結果としては良いことがわかっていても、これを進める
 ことは簡単ではありません。それは、全体の効率を優先するために、仕事
 の負担が増える部門や仕事の内容が変わる部門が発生してきて、これに反
 対をする人や組織が出てくるためです。
  対策としては、(1)強力なリーダーシップ(カリスマ性)を持つ経営者や
 コンサルタントが中心になって改善を進める、(2)反論が出ないようなシス
 テム的手法で改善を進める、の2つが考えられます。(1)企業の事情に
 よるため、どの企業にも適用できるとは限らないことと、リーダーが方向
 を誤るリスクがあるという問題があります。(2)は、ここでいう「システム
 改善」の手法です。以下この手法について説明します。

4.システム改善の進め方
  システム改善は、工場あるいは事業所全体を1つの大きなプロセスとし
 て考え、その中に連続するいくつかのサブプロセスがあって、全体として
 の機能を発揮していると考えます。その上で、全体プロセスの最適化を図る
 手法で、具体的には以下の手順で改善を進めます。
 (1)全体を1つの大きなプロセスとしてインプット・アウトプットを
  定義する。
   例えば、自社技術で自動車用機械部品を製造している工場であれば、
  加工機械、鋼材、その他の消耗品などがインプットになり、製品としての
  機械部品がアウトプットになります。ここでは、細かくすべてをリスト
  アップすることが目的ではなく、部品グーループ別や仕入先別などのよう
  にパターンで分けます。
 (2)全体プロセスを実現するためのサブプロセスを明確にし、仕事の流れを
  定義する。
   例えば、製造業の場合では、受注管理、生産計画、資材調達、設計、
  製造、検査、出荷管理、品質管理、原価管理、設備管理などがサブ
  プロセスになります。
 (3)サブプロセス間の物の流れと情報の流れを明確にする。
   例えば、データフローダイヤグラムや業務フロー図などの図を用い
  て、物の流れと情報の流れの関係がわかるように図示します。ここでの
  ポイントは、誰が見てもわかるように仕事の流れを可視化するというこ
  とです。
 (4)物の流れと情報の流れをマクロな視点で分析し、ムダを発見して改善する。
   ここでは、細部にとらわれずに、全体的な視点で検討します。検討の
  ポイントは、できる限り、物の流れと情報の流れを同期化するというこ
  とです。
 (5)(2)に戻り、改善を繰り返す。

 システム改善を実施することにより、職場単位、部門単位では実施できな
 かった大きな改善に取り組むことができ、業務の高度化とコストダウンを
 図ることが可能になります。
(有)パルビット研究所では、システム改善の実践をご支援しています。
 詳しいことは、お気軽にお問い合わせください。
 ホームページ:http://www.palbit.co.jp/

特定非営利活動法人ITC群馬 正会員    
有限会社パルビット研究所 代表取締役 嶋村譲

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